体質改善メニューに役立つ魚

各種のアレルギーやアトピー性皮膚炎は、その人の体質そのものとなっている面があり、薬などによって多少は抑えることができるものの、完全に無縁の体質になるのは難しいと言われています。完治させるというより、不快な症状が出にくい体質を目指すほうが現実的ということで、アレルギー反応を引き起こす成分が体内に入ったとしても、それを速やかに排出できるよう代謝機能を高めておくことが重要となります。一般的に乳幼児にアレルギー反応による不調が出やすいのは、腸粘膜が未熟なことで摂取した食物が速やかに分解されず、体質に合わない成分もそのまま身体に吸収されやすいためと言われています。大人のアレルギーの場合、不規則な生活、運動不足、食べ過ぎといった、仕事で多忙な毎日を送る人には付き物とも言えるような生活習慣が発症と悪化を招く要因の一つになっています。日本人は洋食中心の生活を送るようになったことで、程度の差こそあれ、体調不良に陥ってしまう人が一定数存在します。どんな食品を摂取しても問題の無い人は別ですが、既に花粉症を発症していたり、メロンやキウィ、イチゴ等の果物を摂取すると口腔内がイガイガするなどの違和感を感じる人は、アレルギー発症の機会を増やさないためにも、食生活の見直しが重要になってきます。好きなものを好きなだけ食べたい人にはストレスが生じる面もありますが、まったく賞味できなくなる品目が急増してしまう前に対処しておくほうが無難です。
大人の食物アレルギーは、日常的に運動不足の状態でありながら、ストレス発散をグルメ三昧のほうに求めてしまい、美味しいものをつい食べ過ぎて、消化しきれなくなってしまうことも要因の一つと言われます。夜遅くに多めの夕食を摂ってしまったり、昼間でもランチを急いで摂取することで消化不良の状態が蓄積、そこへカロリーが高く、高たんぱく高脂肪の洋食メニューが続くとアレルギー発症の条件が揃ってしまうことになります。洋食で多く摂りがちとなる動物性たんぱくは抗原性が高いということに加え、油を使って炒めたり揚げたりする調理方法が多いため、油脂を多く体内に取り込むことになります。脂は体内で分解されることでアレルギー発症を誘引すると言われます。さらに洋食メニューの場合、どうしても増えてしまうのがパンや食後のケーキ類など、小麦粉を使った食品です。和食党の人でも、朝食はトーストと目玉焼き、ミルク入りのコーヒーといったメニューが一般的となったことで、小麦・鶏卵・牛乳という、3大アレルゲンを日常的に摂取するサイクルが定着しています。アレルギーやアトピー性皮膚炎の症状緩和には和食中心のメニューが良いと推奨されながら、まったく逆の食生活を送っている人が少なくないと言えます。
現代の日本人は、物心ついた時からパンや牛乳、卵を毎日当たり前に摂取し、牛乳や卵は、むしろ健康のために毎日摂ることが良いとされてきました。良い面も当然ありますが、栄養価の高い食品が他にも山とある時代、ともすれば栄養過多になってしまい、生活習慣病を招きかねない状態になっていることもあります。さらに日本人ならではの体質が、健康に良いと言われている食品で、かえって体調不良を招きかねないこともあって、食による体質改善の難しさを浮き彫りにしています。一般的に、花粉症などアレルギー対策にはヨーグルトが良いと言われていますが、日本人には乳糖不耐症という、牛乳などに含まれる乳糖を分解する酵素をもたない体質の人が少なからず存在し、牛乳を飲むことで消化不良や下痢を引き起こしてしまいます。ヨーグルトでは症状が出ないこともあると言われますが、体質によってはヨーグルトも合わず、腸内環境を改善するために摂り続けたことがかえって裏目に出て、アレルギーを起こす品目が増えてしまうと懸念されています。
その点からも、和食中心にすることで、腸内環境改善に良いとされる発酵食品を味噌や醤油、ぬか漬けなどから自然に取り入れることができ、苦手でなければ納豆というヨーグルト以上に腸内環境改善を見込める食品を摂る機会を増やすことができます。腸内環境の改善と共に、納豆に含まれるたんぱく質分解酵素のナットウキナーゼによる血液サラサラ効果によって高血圧や動脈硬化などの血管障害を予防しつつ、全身の血液循環が促されることで、代謝が促進され、アレルギーの原因物質を排出しやすい体質へ近づくことが可能となります。そして和食の主役とも言える魚料理が持つ、さまざまな健康成分が、ストレスなどが原因で起こる心身の不調を取り除くことにも大きな役割を果たします。
現代人は、過剰なストレスによって不眠やうつ病に陥る人が少なくなく、その不調がアレルギー症状を悪化させるとも言われています。対策に良いとされるサプリメントが多く販売されていますが、近年最も注目されているDHAやEPAも含むオメガ3脂肪酸が、魚由来の成分であることは良く知られています。「DHAが豊富なサバを仕入れよう!調理法で七変化」もあわせて読むと良いでしょう。さらにうつ改善の決め手と言われる、幸福感等を高めるされる脳内物質セロトニンの分泌を促す必須アミノ酸トリプトファンとビタミンB6も、魚には豊富に含まれています。和食中心というより魚料理摂取の機会を増やすことが、健康の維持増進のために大切と言えます。業務用の魚を仕入れる際には青魚多めを意識すると、より効率的に健康成分が得られます。